うえだ環境市民会議で活動しているプロジェクトチーム(PT)は、ごみ減PT、自然エネルギーシフトPT、省エネPT、SDGs・PT、環境教育PTです。以下に具体的な取り組みをご紹介致します。
なお、うえだ環境市民会議で一緒に活動したい方や新たなPTを立ち上げたい方を随時募集していますので、事務局までご連絡ください。
ごみの減量、CO2の削減を目的として「生ごみの堆肥化」を推進し、市民・事業者・行政が協働して、レジ袋有料化に向けたマイバッグ持参運動に取り組んでいます。
2003年4月 | ごみ減量に関わる学習会を開始 |
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2004年12月 | 食品トレーの削減、事業者、市民協働の中、市長立会の下「食品トレー使用品目削減等に関する申し合せ書」に調印(食品102品目) |
2008年7月 | 「EMぼかし」作り開始(先進地の指導による) |
2008年10月 | 「長野県レジ袋削減県民スクラム」に参加 |
2009年6月 | ごみ減プロジェクトチーム独自の「ぼかし」作りに取り組む |
2009年9月 | 上田市レジ袋削減推進連絡会設立(12事業者、21団体) マイバッグ持参率調査スタート 千曲川流域レジ袋削減推進協議会設立(14市町村) |
2012年4月 | 「EMぼかし」1型、2型に取り組み、学習会を重ねながら現在に至る |
2013年10月 | 長野県レジ袋削減をすすめる県民の会に参画(事務局は長野県環境課) |
コロナ禍の中で「レジ袋、トレー」の調査は休止中。
上記に関わる活動に多忙の中、長年に亘りご協力いただいた会員の皆様に感謝申し上げます。
(文:山口春香)
私達は「うえだ環境市民会議」の、ごみ減チームとして活動して20年になります。「環境を守り 美しい地球を次世代に残す」を目標に、家庭から出る生ごみの減量化、マイバッグ持参など、身近で誰にでもできる、環境改善活動をしています。
(1)環境維持改善活動:マイバッグ持参、トレイ削減運動、省エネ・省資源、資源再利用運動。
(2)生ごみ活用・軽減活動:EMと言われる、有用微生物を利用した資材で、生ごみの肥料化の実践。
a.自分たちでボカシやボカシ肥料をつくり、生ごみを削減しています。この堆肥や肥料を利用して野菜作りや、ガーデニング等に生かしています。
b.安全・安心でかつ、甘くておいしいと評判の野菜が作れます。
c.「生ごみは 宝です」を合言葉に、燃やすから利用する環境改善に貢献。
定例活動日は、毎月第2火曜日の午前に、中央公民館にて行います。冬期(12月~2月)は、古布などを利用した手芸品づくり学習を行います。
(文:町田勉・大内薫)
2011年10月の「うえだ環境フェア」では、さぞかし原発問題を取り扱った展示が多いことだろうと予想していましたが、ほかのブースは3.11後の原発大事故が無かったかのように、例年通りの展示を繰り広げていました。
そんな中、自然エネルギーシフトPTは、①脱原発の世界の流れ、②原発事故の被害の巨大さ、③核のゴミ問題、④エネルギーシフトの実現性、⑤脱原発社会に向けて等のパネルを作成し、展示しました。
それ以来、世界や日本の原発の状況、福島第一原発の汚染水問題、その年に話題を集めた原発の問題点などを毎年「うえだ環境フェア」で展示してきました。とくに福島第一原発の汚染水問題では、地下水が原子炉建屋に流れ込み、それが汚染水となっていることや、当初1日400tonだったものが、原子炉建屋に流れ込む前にたくさんの井戸で地下水を汲み上げ、2024年には1日80ton程度に減少したことなどを示してきました。
東京電力は、タンクの限界を理由に、2024年8月からトリチウム以外の核種を取り除いたというALPS処理水の海洋放出を始めました。しかし実際には、トリチウム以外にも10種の放射性物質が含まれており、生物濃縮が進む恐れがあります。中でも半減期の長いヨウ素129(1570万年)、テクネチウム99(21万年)、炭素14(5730年)などは、注視する必要があります。
(文:竹内秀夫)
今から12年前、地震と大津波により東京電力の福島第一原発は壊滅的被害を受け、原発が爆発し、空中に放射性物質がまき散らされた。原発の放射能汚染により、近くの町村が住めなくなった。
昨年から人に害を与えないと言われる低放射線量の町村に人々が生活してもよいことになり、一部の住民が帰って来たが、町村の一部は、まだ放射線量が高く、入居が認められていない。入居はまだ数十年先とも言われている。
今、壊れた原発は放射線量が強くて、調査用のロボットさえ壊れてしまい、十分な調査ができていない。したがって、原子炉全体の様子が把握しきれていない。
汚染された地下水のみがどんどん増えて、今、この汚染水を海洋に放出することに住民や漁連の了解が得られていない。今後、原発事故処理がどうなり、人々の生活にどう関わっていくのか、注目していきたい。
(文:村山顕)
地球温暖化で省エネが叫ばれて始めた20年ほど前から、我が家の環境家計簿をつけ、電気・ガソリン・灯油・LPGなどの使用量と金額を毎月1年間の合計し比較して省エネに努めています。また、うえだ環境フェアや消費生活展、各種団体への出前講座などで皆さんに省エネの必要性と、やり方をアドバイスしてきました。
ちなみに我が家の1人当たりの二酸化炭素排出量は2023年2,896kg-CO2で2021年全国平均1,780kg-CO2より多いです。主たる原因は、暖房用の灯油とガソリンです、長野県の平均のようです。
最近はゼロカーボン、カーボンニュートラル、脱炭素と2050年までに実質ゼロカーボンに向けてアドバルーンは上がりますが、一般市民には具体的に何をすればいいのかよく分かりません。私は皆さんにゼロカーボンを分かり易く、具体的に何ができるか説明をするセミナー開催に努力しています。顕著な例は水道凍結防止ヒーター用節電器の活用です、旧型か新型か調べて交換を勧めています。「もったいない」を念頭に皆さんできることから実践しましょう。「ずく」を出しましょう。
(文:宇野親治)
「宇宙船地球号」とは地球環境を閉じた宇宙船に例えた言葉で実にうまく言い当てていると思います。地球温暖化が叫ばれ現実味を帯びてきていることが、数々のニュースを見聞きし身近に迫っていることを実感します。
温暖化防止には温室効果ガスを削減することです、その中でも特に二酸化炭素(CO2)の排出削減が必要だと言われています。
二酸化炭素排出削減に直ぐに取り組みできる方法が「省エネルギー(省エネ)」です。無駄なエネルギーを使わない、エネルギーを効率良く使うことです。次の方法は再生可能エネルギーを使うこと、化石燃料を使わないことです。これ等の方法は言葉は踊っていますがなかなか実施されていないように見えます。分かりやすく具体的に話ができる環境活動に繋げたいと思います。
現在いろんなものが複雑化しており、それに伴ってエネルギーも余計に使うようになったように思われます。「シンプルイズベスト」という言葉がありますが、もう一度見直す時期ではないでしょうか。
(文:島川清一)
私は脱炭素を重要視しています。地球の温暖化問題に取り組み、持続可能な未来を実現したいと考えています。家庭では光熱費の節約に関するアドバイスを提供し、少しの工夫でエネルギー使用量を減らせることを伝えています。
また、仕事でも楽しみながら省エネを実践し、SDGsを活用して問題解決に貢献する人々を支援しています。一人ひとりの声を重視し、積極的な行動で未来を変える力となることを信じています。脱炭素、光熱費の節約、楽しみながらの省エネ、SDGsの活用に協力していただけることに心から感謝しています。みなさんの協力により、より持続可能な未来を実現できると信じています。ありがとうございました!
未来は私たちの手にかかっています。一人ひとりの行動が大きな変化を生み出すのです。だから、脱炭素や光熱費の節約、楽しみながらの省エネ、SDGsの活用など、できることから始めてみてください。みなさんの協力に本当に感謝しています! ありがとう!
(文:末広繁和)
市民がゼロカーボン政策に前向きに行動できず、環境活動家の行動に対して、「どうしてそんなに一生懸命になるの?」と疑問をもつのはどうしてでしょうか? その理由は簡単です。環境活動がそれぞれの市民に価値あるものであると理解されていない事と、環境活動家が環境活動の本質を理解していないからです。
ゼロカーボン政策をとる目的は、将来的に市民が適切な地球温暖化対策を取ることにより異常な災害が無くなり、平和で安心な生活ができる事です。根本は市民が幸せで生きがいある生活を環境活動から得られるかです。
ISO 14001での“環境”の定義では「環境とは自分の身の周り(家族や子孫・私たちの地球・周囲の自然・利害関係者)であり、環境改善は自分の身の周りの改善である」ことを示しています。その改善が歓びであり、人間的な成長にもなります。
SDGs も「誰一人取り残さない」社会を目指し、経済・社会・環境の調和した世界を目指しています。
ゼロカーボン政策は地球温暖化危機への対策ですが、しかし、その為に市民が勇気と知恵とおもいやりを持って行動できる社会的な基盤を築くことがゼロカーボン政策への最大の方向性であります。
(文:新田詔三)
私がうえだ環境市民会議に参加するようになって15年以上になります。当初は企業として環境ISO14001の活動として参加させて頂いており、他の企業様や長野県環境保全協会の皆様と共に「うえだ環境フェア」などを通じて活動してまいりました。
最近は、学校の工場見学の案内や出前授業を行い大変好評を頂いております。これからの地球環境を考えると、子供達の為になる事を伝えていく事が重要だと考えています。そこで、これからはこのうえだ環境市民会議の中に「環境教育プロジェクトチーム」を立ち上げ、活動を行っていきたいと思っています。
具体的にはこれまでの工場見学受入・出前授業など、環境活動を行う学校へ教材の提供などの支援を行ったり、児童・生徒さんの活動を発表する場を提供したりしていきたいと思っています。
微力ながら環境教育インストラクターやこども環境管理士の資格を役立てて、新たな企画を考えて参りますので多くの皆さんと共に活動を行う事を楽しみにしています。今後ともよろしくお願いします。
(文:香遠英俊)